こんにちは、カメラ大好きなsuzutoです。

今回はカメラの「F値(絞り)」の話をします。
F値はカメラで撮影する上でとても大切な「ぼけの表現」に関係してきますので、ぜひ覚えておきたいですね。
例えば、
F値を自在に調節することで、背景のぼけを利用したポートレート写真(左)や、くっきりシャープな風景写真(右)といった感じで撮影することができます。


僕も最初の頃は全然F値を意識していませんでしたが、オシャレな美しい写真や動画を撮影する時には、覚えておいた方が役に立ちますので、今回は分かりやすく解説していきたいと思います。
もちろん一眼カメラなどのカメラだけでなく、今ではiPhoneなどのスマホ撮影でもF値の設定ができますのでF値を覚えて表現の幅を広げましょう!
【簡単に覚える】F値とは?



F値は「絞り値」と呼ばれ、画像のようにカメラのレンズの「絞り」を開く量を調節する値です。
この絞り値は、カメラの明るさやぼけ感といった撮影においてとても重要な役割を果たしています。今回はこの絞り値について深掘りしていきますね。
F値で明るさが変わる
絞り値は明るさに関係します。画像のように「絞り」を開く量が大きくなると、光を取り込める量が大きくなります。
注意しなければならないのは「F値」は小さくなればなるほど「絞り」を開く量が大きくなり明るくなります。
例えば、


数字が大きくなると「絞り」を開く量は小さくなります。数字が上がれば明るくなると思いがちですが少し注意が必要ですね。
「絞り」を最大まで開いた場合は開放となり1番明るい状態となります。
これを開放ᖴ値と呼びます。
開放ᖴ値はレンズにより異なりますが、レンズに記載があります。上の画像のレンズの場合は開放ᖴ1.8(表記1.8/3.5)となります。
F値でぼけの調節
ᖴ値は「ぼけ」にも大きく影響します。
ᖴ値を小さくするとぼけやすく、F値を大きくするとぼけにくくなります。
ポートレート撮影(人物撮影)など被写体を強調させるため背景を強くぼけさせたい場合は開放ᖴ値を使うと、ぼけ感を得やすくなります。

解放F1.8で撮影した写真↑
ぼけ感をアップさせると被写体を強調させるのに最適ですね。
「じゃあ全部、開放を使えばいいんじゃない?」と思うかもですが、ᖴ値は小さくすればするほど明るくぼけやすくなりますが、デメリットもあります。
こんなデメリットも・・・
ピントが合わせにくくなる
ピントが合わせにくくなる場面はᖴ値を大きくした方がいいです。
人間で例えると、「目を細めてピントを合わす」みたいな感じです。小さい文字を見る時、目を細めると見やすくなりますよね。
特に被写体が小さくピントを合わせにくい場合はᖴ値を大きくするとピントを合わせやすくなります。
シャープさ(キレ)がなくなりやすくなる
開放ᖴ値を使用するとシャープ(キレ)がなくなりやすくなります。
風景写真みたいにくっきり撮影して背景をぼかしたくない場合もありますよね。そういった場合はᖴ値を大きくします。
ただ、ᖴ値を大きくすればするほどシャープになるというわけでもなく、絞りすぎると逆にシャープさや解像度が悪くなる(回折現象)が起こるので注意が必要です。
ちなみに、開放ᖴ値から少し絞った時が最も解像感が良くスイートスポットと呼ばれています。このᖴ1.8のレンズの場合はᖴ2.0から2.4あたり。
レンズごとにで最高に綺麗に撮影できるF値があります。
撮影の際は、意識してみるといいかもしれません。レンズにより異なりますので実際に試してみるのも面白そうです。
カメラのᖴ値まとめ

本記事の内容を振り返ります。
ᖴ値は絞りの大きさを表し、光を取り込む量を明るさを左右するのに重要。
ᖴ値を最大まで小さくした状態を「開放ᖴ値」と呼ぶ
開放ᖴ値から少し絞った状態が、スイートスポットになり解像が1番キレイになると呼ばれている(レンズにより異なる)
撮影においてᖴ値は超重要なので覚えておきましょう!
参考に今回の例で紹介したレンズを紹介しておきます。ぼけ感最高ですのでぜひ。
ᖴ値小
F値大