こんにちは、suzutoです。
カメラを使う上でとても大事なシャッタースピード。ちゃんと理解していますか?
カメラは不思議な道具ですね。ボタンを一つ押すだけで、その瞬間を永遠に残すことができます。でも、カメラにはたくさんの設定があり、それぞれが写真や動画の質を大きく変えることができます。今日は、その中でも「シャッタースピード」というキーワードに注目して、写真と動画での違いを学んでみましょう。
写真や動画で使い方が変わるので今回はシャッタースピードについて解説していきます。
今回は、
☑︎写真のシャッタースピード
☑︎動画のシャッタースピード
2つのシャッタースピードについてです。
まず、「シャッタースピード」とは何でしょうか。これは、カメラのシャッターが開いている時間のことを指します。シャッタースピードを変えることで、写真や動画の明るさや動きの感じを変えることができます。
シャッタースピードは、シャッターが開いて閉じるまでの時間で、「人間で例えるとまばたきのスピード」になります。
遅い・・・・1/60, 1/100, 1/1000・・・・・・・速い
といった感じで、分母の数字が大きくなるほど速いシャッタースピードになります。
写真と動画でシャッタースピードをどう使い分けるか?今回は詳しくみていきましょう!
写真のシャッタースピード
写真の場合はシャッタースピードで何が変わってくるのでしょうか?具体的には以下2つが大きく変わってきます。
- 写真の明るさ
- 写真のブレ
写真のシャッタースピードは、被写体の動きを止めるか、あえてぼやかすかを選ぶことができます。たとえば、速いシャッタースピードを使うと、動いているものもきれいに止めることができます。
逆に、遅いシャッタースピードを使うと、水の流れや人の動きがぼやけて、夢のような写真を撮ることができます。
シャッタースピードで写真の明るさが変わる
まずは写真の明るさです。
シャッタースピードが速いと暗い写真になり、シャッタースピードが遅いと明るい写真になります。
シャッターが開いている時間が長い(シャッタースピードが遅い)ほど光を取り込む量が多くなり明るくなります。
逆に、シャッターが開いている時間が短い(シャッタースピードが速い)ほど光を取り込む量が減り暗くなります。
シャッタースピードで写真のブレが変わる
シャッタースピードは速いと手ブレしにくく、遅いと手ブレがしやすいです。
よく言われているブレた写真はシャッタースピードが遅すぎるのが原因です。
ブレは、手ブレ(カメラが動いた時のブレ)と被写体ブレ(被写体が動きによるブレ)があり、ブレない写真を撮影するためにはシャッタースピードをなるべく速くする必要があります。
ブレない写真を撮影するためには、なるべく速いシャッタースピードにすればいいのですが、速くすれば暗い写真になりやすくなります。
カメラの明るさやブレの調整で適切なシャッタースピードを設定して美しい写真を撮影しましょう。
手ブレしないシャッタースピードは、
レンズの1/焦点距離
例えば、
35㎜レンズであれば、シャッタースピードは「1/35」
70㎜レンズであれば、シャッタースピードは「1/70」
といった感じです。
つまり望遠レンズにすればするほどシャッタースピードは速くする必要があります。
手ブレを防ぐ場合は低速限界(シャッタースピードが遅くなりすぎない設定)をするといいです。
特に早い被写体(動物やスポーツなど動きが速い)を撮影する場合は被写体ブレするので速いシャッタースピードにすると良いですね。
動画のシャッタースピード
動画のシャッタースピードは、動きの自然さを表現するのに重要です。普通、動画を撮るときのシャッタースピードは、フレームレートの2倍に設定すると、最も自然な動きを捉えることができます。例えば、30fps(フレーム/秒)で動画を撮る場合、シャッタースピードは1/60秒がおすすめです。
動画のシャッタースピードの決め方
動画のシャッタースピードはフレームレートによって決定させます。
具体的には、
1/設定フレームレートの2倍
を目安にします。
フレームレートは今回は詳しく説明しませんが、
24fps,30fps, 60fps, 120fpsなどがあり、
24fpsなら1/50
60fpsなら1/120 が適正といわれています。2倍が目安ですが、これより遅すぎたり、速すぎたりすると、ブレの強い動画やパラパラした動画になり不自然な映像になることがあります。
動画のシャッタースピードで注意するフリッカー
フリッカーは、光灯のちらつき、点滅が写り込んでしまう現像。蛍光灯はずっと光っているように見えますが、人間の目には捉えられないスピードで点滅しています。
カメラのシャッタースピードを合わせないとこの点滅が映ってしまうんです、、
、対策するために東日本と西日本で設定を変える必要があります。
具体的には、
24fps,30fpsで撮影する場合
- 東日本では1/50
- 西日本では1/60
60fpsで撮影する場合
- 東日本では1/100
- 西日本では1/120
で設定するとフリッカーを回避できます。
(安い蛍光灯や古い蛍光灯の場合などはダメな場合もある)
20fpsなどで撮影する場合はシャッタースピードが速くなりすぎてダメなので、蛍光灯などがある場所を避けるか、諦めて1/100や1/120を使うのがいいです。
僕は東京に住んでいるので、1/50や1/100を多様しています。
120fpsの超スローモーションを使いたい場合は、なるべく蛍光灯を避けて1/250を使います。
動画の場合は写真と違いシャッタースピードを固定する場合が多いです。
明るい場所で遅いシャッタースピードを使うと明るすぎて白飛びするかもしれません。そんなときにNDフィルター(カメラに付けるサングラス)みたいなものが必要になります。
暗い場所で早いシャッタースピードを使うとより暗くなり、isoを上げなくてはならないのでノイズでザラザラした映像になりやすくなります。
まとめると動画の場合のシャッタースピードは固定することが多いので、絞り値やisoで調整します。
シャッタースピードまとめ
カメラは、私たちの大切な思い出や美しい瞬間をキャッチする魔法の道具です。その魔法を引き出すための重要なキーが「シャッタースピード」です。シャッタースピードは、カメラのシャッターが開いている時間を表し、これによって写真や動画の見た目や雰囲気が大きく変わります。
写真の場面でのシャッタースピードは、動きを止めるか、あえて動きをぼやかすかの選択ができます。速いシャッタースピードで動いているものをハッキリと捉えたり、遅いシャッタースピードで流れるような感じの写真を撮ることができます。
動画では、シャッタースピードは動きの自然さを表現します。通常、動画のフレームレートの2倍のシャッタースピードがおすすめとされています。これにより、リアルな動きの映像を作り出すことができます。
このまとめは、記事の核心を簡潔に伝える形になっています。
写真の場合はシャッタースピードを自由に設定して撮影します。
- 速いシャッタースピード→暗い写真 ブレ低
- 遅いシャッタースピード→明るい ブレ高
動画の場合はフレームレートによってシャッタースピードを決定します。
- シャッタースピード固定
- 1/設定フレームレートの2倍が適正
- フレームレートでシャッタースピードを決めると一番自然な映像になる
写真と動画でシャッタースピードを決定する方法は少しややこしいですが、表現の幅が広がるので基本を抑えて綺麗な写真や動画を作れるようにしよう٩( ‘ω’ )و
カメラの持つこの魔法を最大限に引き出すために、シャッタースピードの理解と適切な設定は欠かせません。次回カメラを手にする際、この設定を試してみて、新しい表現の楽しさを感じてみてください。